ビジネスプロフェッショナルが解説
「真の企業力」を見抜く方法
会社の良しあしは「知名度」だけでは測れない。これから先も長く発展し続ける会社、急成長を遂げる可能性を秘めた伸びしろのある会社は、どうすれば見極められるのだろうか。企業経営、組織開発・採用のプロフェッショナルたちが、各社の事例を用いて「真の企業力」を見抜く方法を解説。インターンシップで確認すべきポイントも紹介する。

プロフェッショナル人材戦略部門
予測困難な時代に幅広い事業で対応する柔軟さと
そこでいきいきと働く社員の姿に注目しよう
NTT西日本(西日本電信電話)は、【「つなぐ」その先に「ひらく」あたらしい世界のトビラを】をパーパスとして社会課題やお客さまの経営課題に向き合ってきました。西日本エリアに30支店、全国200以上の拠点を展開。企業や自治体の方々との密なコミュニケーションを通じてコンサルティングと継続的なサポートを行い、地域創生に取り組んでいます。また、4000カ所を超える通信ビル、ネットワーク・データセンターを設置。高度な専門性を持つ人材によって今日の情報通信社会の基盤を支え、災害時にも「通信を守り、つなぎ続ける」使命を果たし続けています。これらが通信業界における圧倒的な優位性を保ち、社会に大きなインパクトを与える原動力です。
一方で変化し続ける社会のニーズを先取りし、新事業にもチャレンジしています。当社が2002年に設立したNTTソルマーレ株式会社は、国内最大級の電子書籍配信サービス『コミックシーモア』の運営によって11期連続増収増益を達成。高等教育の高度化・DX化に向けて電子教科書・教材配信を行う株式会社NTT EDX、オンラインヘルスケアサービスを提供するNTT PARAVITA株式会社といったグループ会社を続々と設立しました。神戸市におけるスマートシティプロジェクトの推進、日本三景の一つ、広島県・宮島の観光におけるストレスフリー化など自治体との協業にも力を入れています。産官学から多様な人材が集まって共創活動を進めるオープンイノベーション施設『QUINTBRIDGE』の運営など、新たな未来をつくるための果敢なチャレンジが、NTT西日本グループの優位性をさらに高めつつあります。
今後も教育、医療、観光などの社会基盤ビジネスへの注力、『コミックシーモア』の海外展開などによって社会課題を解決し、Well-being社会を実現することが当社にとっての成長です。また、グループ各社に出向してキャリアを磨ける「NTTグループ内ジョブチャレンジ制度」、働く場所・時間を柔軟に設定できる「リモートスタンダード制度」「スーパーフレックスタイム制度」を実施。社員の働きやすさを向上させることで、その先にある地域のお客さまの体験満足度を上げる取り組みにつなげていきます。
インフラ整備、グループ内出向、最先端技術への挑戦
一人一人の志向を満たす環境が会社を成長させていく
NTT西日本は、巨額の予算と膨大な時間をかけて西日本全域に光ケーブルを敷設することから事業をスタートしました。根底にあるのは、通信インフラを通じて地域のお客さまの生活やビジネスを支えること、つまり「あたりまえを支える」という使命感です。その使命感と、物やかたちにとらわれない通信というツールによって、地域のお客さまの課題に柔軟にアプローチしてきました。予測困難な時代を迎える中で、事業の幅を広げていく柔軟さは不可欠です。幅広い事業が社会に与えるインパクトも計り知れません。そこにこそ企業の伸びしろがあると考えています。
そして、伸びていく企業には、いきいきと働く社員の存在が欠かせません。NTT西日本は、風通しが良く、プライベートと無理なく両立できる環境を整えるなど、社員の働きやすさにこだわって制度を変革してきました。NTTグループ内ジョブチャレンジ制度では、本人の手挙げによって新しいキャリアを築くチャンスを提供しています。実際、最先端の光技術を使った次世代ネットワーク基盤『IOWN』の実証実験や広報に携わるために出向していった社員も在籍。コアタイムに拘束されないスーパーフレックスタイム制度を活用して、仕事と育児を両立させている社員もいます。また、出社が必要な日には、部署全員が集まり対面で仕事をした後に食事に行くなど、リモートワークで社員同士の関係が希薄にならないよう工夫をしています。実際、私の部署では、電話が開通した電信電話記念日(10月23日)に半休を取って全員でテーマパークに行ったり、休日にゴルフに出かけたりとコミュニケーションは活発です。このような風土でいきいきと働く社員が企業の成長を支えています。私自身、そんな先輩社員の姿にひかれ当社への就職を決めました。
人事としては、お客さまの「あたりまえを支える」という使命感を根底に持ちながら、制度を活用していきいきと働く社員をさらに増やしたいと考えています。何をもって「あたりまえを支える」かは一人一人異なるでしょう。通信インフラの整備に携わり、地域のお客さまの生活やビジネスを支えたい人。グループ内の幅広い事業を経験し、幅広い視野と知見を手に入れたい人。『IOWN』をはじめとする最先端技術にチャレンジしたい人。さまざまな志向の人が集まり、いきいきと働ける会社にすることが人事のミッションです。
そしてこれから就職活動を始める皆さんに注目してほしいポイントは二つあります。その会社がさらに予測困難な時代に向かって、どのように事業の幅を広げて成長性をキープするのか。社員が目を輝かせながら自らの仕事について語っているか。この2点に注目してインターンシップなどに参加し、自分自身にマッチする会社を探してみてください。
制作担当/石山秀道

ビジネス共創・エンジニア・セキュリティをベースに、地域創生や新規ビジネスの立ち上げなど、一人一人の志向に合わせたさまざまなコースを体験できる
インターンシップMUST DOリスト
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1
参加の目的を明確にして
自分主体で取り組む企業理解を深めるための情報を得るには、能動的な取り組みが不可欠です。何をインプットし、何をゴールに置くかを考えた上で臨み、先輩社員や周りの参加学生と積極的にコミュニケーションを図れば、参加後の成果が大きく変わるはずです。
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2
グループワークを通じて
傾聴力を身に付ける就職後は基本的にチームで仕事をすることになります。傾聴力を持って周囲の意見を受け入れ、自分の中でかみ砕いてから発信する姿勢が大切です。チームで一つの目標に向かって進む練習として、グループワークなどの共同作業に臨みましょう。
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3
何事にも好奇心を発揮して
前のめりに取り組む変化や困難に対して柔軟な発想と行動をもってやり遂げる、自分と仲間の個性を活かしながら新しい価値の創造にチャレンジする、その根底にあるのが好奇心です。さまざまなことに興味と疑問を持ち、前のめりに取り組むことが大切になります。