SAPジャパン2021/5/14 更新
「業務知識」を深め
企業の経営を
心臓部から変革する
SAPジャパン
ドイツ発のグローバルソフトウエア企業の日本法人。世界中の商取引売上の77%は何らかのSAPシステムを経由しており、SAPは企業向け業務ソフトウエア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えている
2014年、熊本大学法学部卒業。同年4月にSAPジャパンに新卒入社。法人営業担当として幅広い製品の提案に従事する。18年、人事領域に可能性を感じ、人事ソリューションに特化した技術営業へ異動。現在に至る
文系出身で、ITには全く興味がなかった私。しかし、学生時代のドイツへの留学を通じて日本の技術力の高さに圧倒されました。一歩日本の外に出ることで、日本の製品やサービスの質の高さに気付かされたのです。
そんな中、SAPジャパンの説明会で、世界中の商取引の77%がSAPのソフトウエアを経由していることを知り、大きく心を動かされたのをよく覚えています。コーヒー、お茶、チョコレート、ペットフード、映画……。私たちの何気ない生活を見えないところで支えているSAPのテクノロジーに魅了され、入社を決めました。
最初に配属されたのは、法人営業。SAPが販売する基幹システム(ERP)は、会計・販売・人事・購買など、企業のあらゆる業務を支えています。多彩な製品群の中から、お客さまのニーズに合った提案をしていく中で、人事ソリューションについて深く学ぶ機会がありました。
人のやる気や能力を引き出すことは、企業の経営課題解決への糸口になる。そんな言葉を聞き、ハッとしたんです。人事領域に特化し、知識を深めていけば、より深いところからお客さまの業務変革を支援できるのではないか。そんな思いから、社内公募制度を利用し、人事ソリューションを担当する技術営業へと異動しました。
目的は「システム導入」でなく企業課題の根本的な解決
人事領域に特化する中で、気が付いたことがあります。それは、私たちの仕事は単なるソフトウエア販売ではなく、「お客さまの経営課題を根本から解決すること」であり、それこそがこの仕事の一番の面白さなのだということです。実際、SAPはERPにおいてグローバルリーダーですが、昨今は企業のイノベーションを実現する多彩なソリューションを手掛けています。単なるソフトウエアベンダーではなく、経営の変革を支援する企業へと進化しているのです。
そんな仕事の本質を実感したプロジェクトがあります。社会変化の波の中で人材の力を最大化するべく、流通業界の某大手企業さまがタレントマネジメントシステム(社内の人材情報を一元管理するシステム)の導入を検討されていました。現場の勘に頼らず、データを基にした適材適所の人材配置で組織力を高めることが目的でした。
まず、お客さまの業務を細分化し、さまざまな観点から課題を抽出。企業経営を俯瞰しながら、お客さまの業務にマッチした独自の提案をすることで、この大規模案件は見事成約につながりました。お客さまのリアルな業務に寄り添い、システムでどう変化させられるかをイメージできる提案ができたことがポイントだったと思います。現在は稼働のフェーズに入っていますが、ソリューションをご利用いただくことで社員の方々がより活躍できる体制づくりの一助となれたのではと思います。
私が5年先を見据えて挑戦したいと考えているのは、グローバル本社での人事業務。SAPの人事制度は非常に先進的で、老若男女誰もが活躍できる体制を整えています。私が利用した社内公募制度では、全世界のオープンポジションが公開されており、誰もが応募できますし、異動せずとも、別部門の業務と兼業できる仕組みもあります。さまざまな経験をすることで、自分に合う道を見つけ、切り開いていくことを後押しするカルチャーが、SAPにはあるのです。
これらは一例に過ぎませんが、SAPが革新的な人事制度をどのような観点で生み出し、どのように全世界10万人の社員に適用しているのか、それを現場でしっかり学び、日本に持ち帰ることで、お客さまへの提案の幅も広げていければと考えています。お客さまの経営変革を支援できる存在を目指して、まだまだ勉強の日々です。
誰もが活躍できる環境実現に向け
リーダー向けの研修を実施
さまざまな背景を持つ社員を受け入れ、組織を活性化させられるリーダーシップとは何か。無意識の思い込みや偏見とは何か。そんなトピックを扱うセッションを実施。座学とディスカッションを交えた研修を通し、「SAPは平等だけれど、一人一人の背景への配慮はまだ足りないという気付きを得た」という声が上がった