2024/11/01 更新
20代29人に聞く
働く醍醐味

私が仕事に熱中する理由

仕事で圧倒的な成果を出したい。

経験を積んで、専門スキルを身に付けたい。

では、いち早く成長を遂げたトッププレーヤーたちは

どう仕事に取り組んできたのだろう。

注目企業の若手社員が、仕事の魅力を実体験を交えて語る。

日鉄物産

日々のインプットで世界の市況を把握し
「少し先の未来」を創り出していく

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ステンレス・チタン・特殊鋼営業部
ステンレス・チタン・特殊鋼第二課
古川怜雄
上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。学生時代はロシアのサンクトペテルブルク国立大学に1年間の留学を経験。2020年に入社し鉄鋼貿易物流部へ配属。資材の出荷手配をはじめ貿易の基礎を学んだ後、23年6月から現職。チタンを専門に航空業界や医療業界など多分野にわたるクライアントを多数担当している

学生時代に、留学先のロシアで商社やメーカーの社員と交流し、扱う金額や社会への影響力が大きいダイナミックな仕事がしたいと思ったことが商社を志望したきっかけです。就職活動で印象に残ったのは、日鉄物産の社員の「この道では誰にも負けない」という自信に満ちた様子。メーカーではなくトレーディングを担う商社として鉄鋼事業、産機・インフラ事業、食糧事業を複合的に展開していること。そして、グローバルなビジネスを少数精鋭で担っており、若手でも大きな裁量を持てることに魅力を感じて入社しました。

入社当初は貿易関連の書類作成や船舶のブッキングなどに従事。当時の業務は常に細かい点を一つ一つ確認しながら着実に業務を進める必要がありました。しかし、ある日、積み荷の一部が載っていない船舶が港に着いたと連絡をもらいました。原因は私の手続き漏れ。血の気が引く思いを経験して学んだことが三つ。物流の遅れは多くのステークホルダーに多大な影響を与えること。トラブルの解決には、パニックにならず冷静な対処が有効であること。そして、商社の仕事は細かく地道な業務が大切だということです。

お客さまへ付加価値を提供できる
地道な積み重ねの大切さを理解

現在、私は鉄鋼事業本部で、医療用インプラント、航空機、熱交換器にカトラリーとさまざまな用途で用いられるチタンの輸出を主に担当しています。各国の商習慣や法制度はそれぞれ異なります。わずかな認識の違いが大きな損失を生むため、リスク管理には細心の注意が必要です。また、チタンに関する専門知識だけでなく、医療業界・航空業界・熱交換器などの納品先の業界理解も必要なので、業界の専門誌を読んだり、お客さまから市況を教わったりと鮮度の高い情報収集は日々のルーティンとなります。専門知識が豊富な先輩や他部署の同期との会話から世界の情勢を学べるのは、日鉄物産ならではです。

入社してから、チャレンジングな取引に数多く携わってきました。過去には自ら手を挙げて3Dプリンター用の金属粉末を扱ったこともあります。最先端領域を開拓したいという私の挑戦意欲を会社が理解し、任せてくれたのです。こうした会社の風土のおかげもあり、最近では中東での大型プロジェクト向けのチタンを受注。年間数十億円規模の金額を動かすこともあります。学生時代に憧れた大きな仕事を受注できたという感慨はひとしおですが、今の私が目指すのは地道な努力を継続する姿勢を持つこと。「古川さんが扱う商材は質が良い」と感謝し続けてもらうためにも、地に足を着けて、要望をくみ取り、丁寧な対応を続けていこうと思います。

制作担当/石山秀道

やって分かった仕事の魅力

グローバルなパートナーと連携し
社会全体の衣食住を支える
地道な努力を継続し
安定した流通の一端を担う