世界57の国と地域に519拠点をもつ、約20万人の従業員が在籍するグローバル自動車サプライヤー。コネクテッドカー、自動化、シェアリング、電動化ソリューションなど、モビリティーの未来に必要な技術革新を推進するテクノロジーカンパニー
4 RD
(Body & Actuator Controls) Systems
慶應義塾大学での自動運転研究室や、就職活動時におけるインターンシップへの参加を通じ、自動車業界を志望。2021年4月にコンチネンタル・ジャパンへ入社後、仮配属を経てリクワイアメントエンジニアとして従事。24年には、25歳でテクニカルプロジェクトリードを担当する
世界で活躍するスペシャリストたちと共に
メーカーの期待を上回るソリューションを創り出す
幼少期から憧れだった警察官を夢見て、就職活動時は警察庁や警視庁などのインターンシップへ参加。そこで私が真っ先に興味を持ったのは、パトカーやヘリコプターなどの乗り物でした。車好きの両親の影響からか、車内のボタンやボディーに付いたカメラなどに魅了される自分を俯瞰したとき、私は乗り物を作る仕事に携わりたいのだと自覚したのです。
自動車への興味を認識してからは、完成車メーカーや自動車サプライヤーなどの選考に進みました。その中でコンチネンタル・ジャパンに引かれたのは、社員の方が私の将来を真摯に考えてくださり、自社だけではなく他社も候補に挙げつつ、アドバイスをしてくれる姿に衝撃を受けたからです。立場にとらわれず、対等に関係を築ける風土に感銘を受け、何としても入社したい一心で自動運転領域への興味をアピールし、入社に至りました。
入社後は、複数の部署への仮配属を通して本配属先を決める「J.DRIVE」という研修で、自動運転の部署を希望。実際に配属され、自動運転開発に携わってみたときに、世間のニーズがある自動運転よりも、自分でカートを運転することが大好きだった幼少期の体験を思い出し、ハードウエア製品に触れられる環境への異動希望を出すことにしました。他部署の先輩方や事業部長といったマネジメントチームにも対等に相談できる文化も後押しとなり、別部署へと異動することができたのです。
異動先では、システムテスト領域の業務を担当。システムが正常に動くかどうかを確認するために「ドアを開けて閉めて、施錠して、クラッチを踏みながらエンジンスタートさせて」というシナリオを考えて、自ら動かします。最大の魅力は、ハードウエアもソフトウエアも網羅できること。ソフトウエアの理解が深まり、ハードウエア製品に触れられる環境は、乗り物を作りたかった私にピッタリだったんです。その後、お客さまとの製品の仕様決めや認識統一を行う、より自分の働き方に合いそうなシステムリクワイアメントの領域を本配属先に決めました。
テクニカルプロジェクトリードとして
信頼で結ばれたチーム作りを推進
現在は、自動車の頭脳とも言える高性能コンピューターと、自動車に不可欠な各種機能をつなぐゾーン制御ユニットのプラットホームの開発プロジェクトで、テクニカルプロジェクトリードを務めています。アメリカ市場への進出を目指し、完成車メーカーと共同で推進している重要なプロジェクトです。同じチームには、フランス・セルビア・チュニジア・日本で活躍するスペシャリストたちが在籍しています。彼らと業務を進める中で感じていることは、メンバーが互いにストレスを抱えたまま仕事をすると、意思疎通を図るのが難しく、良いモノが作れないのではないかということです。リーダーは、全員と密に連携を取りながら、個々人が楽しみながら仕事に取り組めるような雰囲気づくりをする必要があると思っています。業務の枠を飛び越えて仲良くなるほど関係を築くことで、前向きかつメリハリをつけて仕事に取り組む原動力になるような気がしています。
自分の就職活動を振り返り、学生の皆さんが理想の仕事を探すときは、インターンシップなどでさまざまな企業を見ることをお勧めしたいです。遊びや趣味と一緒で、多様な出会いの中に自分に合う仕事や会社が見つかると思います。世間からの見え方や、選考に通過したい欲もあるかと思いますが、自分の気持ちに正直に、やってみたい仕事に向き合ってみることは大事だと思います。興味が赴くまま、素直に行動することが、自分に合った仕事を見つけるきっかけとなりました。
顧客からの膨大な要求に
迅速に対応する必要性を実感
「J.DRIVE」研修における実習で、マネジャーからの要望と変更指示の多さに困惑。しかし、配属後の実務で、お客さまから、より膨大な要望を受け迅速に対応する必要性を痛感。研修の学びが活きています
ミスを通じて知った
スピーディーな対応の価値
大きなミスをしてしまった際、すぐに上司に報告し開発拠点と連携。迅速に共有したことで、さらなるミスを防げたことを感謝されました。ミスやトラブルが発生した際の、後続対応の重要性を実感した出来事です
専門用語が飛び交う会議で
実力不足を認識
本配属後の会議は専門用語が多く、全てが呪文のように聞こえて理解できないことに焦っていました。ただ、不安を抱えるだけでは前進しないと気持ちを切り替え、周りを頼ることで学びにつなげるようになりました
強みが活きる場所を見つけ
本配属9カ月で役割が拡大
所属チームは多国籍で、メンバーの連携に課題がありました。語学力を活かして通訳や会議進行を担当。徐々に雰囲気が前向きになったことを評価いただき、本配属9カ月で役割が拡大し、自信につながりました