2025/8/7 更新 就活コラム
■インターンに参加するメリット
・企業のリアルを体感できる
・自分の強みや課題が明確になる
・「就活モード」へのスイッチを早めに入れることができる
■インターンに参加しないメリット
・学業や資格取得に集中し、立派なエピソードをつくることができる
・じっくり自己分析や業界研究を行うことができる
大学3年生の夏や冬が近づくと、耳にする機会が急激に増えるのが
「インターンシップ」という言葉です。
周囲の学生たちが次々にエントリーを始めたり、
「○○社のサマーインターンに行ってきた」という声が聞こえてくると、
焦りや不安を感じる学生も少なくありません。
「自分も行った方がいいのだろうか?」「参加しなかったら就活で不利になるのでは?」
そんな思いで揺れている学生にとって、インターンに参加することの意味を正しく理解することは、就活の第一歩といえるかもしれません。
まず、インターンに参加する最大のメリットは、
何より「企業のリアル」を体感できることです。
パンフレットやウェブサイトでは分からない、職場の雰囲気や社員の働き方、
自分との相性などを肌で感じられることは、業界研究や企業選びの精度をぐっと高めてくれます。
また、グループワークや社員との交流を通じて、自分の強みや課題が明確になるのも大きなポイントです。
さらに、企業によってはインターン参加者を選考で優遇するケースもあり、早期内定につながるきっかけになることもあります。
もう一つ、インターンに参加する意義として大きいのが、
「就活モード」へのスイッチを早めに入れられるという点です。
社会人と接する機会や、自分の言葉で自己紹介や志望動機を伝える経験は、実際の面接対策にも直結します。
実際、インターンに参加した学生の多くは、
就活本番に入ったときの“動き出しの早さ”や“準備の質”において、大きな差を感じているようです。
しかし、インターン参加が万能であるとは限りません。短期インターンでは業務体験の範囲が限られており、
内容によっては「会社説明会とあまり変わらない」と感じることも。
また、人気企業の場合は選考も倍率が高く、参加するまでに多くのエネルギーを必要とします。
複数のインターンを掛け持ちすることで、かえって学業やアルバイト、サークル活動とのバランスを崩してしまう学生も少なくありません。
インターンはあくまで“手段”であって、目的を見失ってしまえば、時間を浪費するだけのものになってしまうのです。
一方で、「インターンに参加しない」という選択を取る学生もいます。
たとえば、学業や資格取得に集中したい、留学や長期のボランティア活動を優先したいといった理由です。
実際、インターンに参加していなくても内定を獲得している学生はたくさんいます。
大切なのは、“自分が何に力を入れていたか”を明確に語れることです。
インターンの経験がなくても、自らの行動に目的や意義があれば、それは立派なエピソードになります。
また、あえてインターンに参加しないことで、
自分の時間を深く自己分析に充てたり、じっくり業界研究を行うこともできます。
情報に流されず、自分のペースで就活準備を進めたい人にとっては、有効な選択肢になり得るのです。
実際、無理にインターンに参加したことで疲弊し、就活に対してマイナスの感情を抱いてしまったというケースもあります。
大事なのは、「行く・行かない」よりも、「なぜその選択をするのか」という自分の意志なのです。
では、どちらが正解なのか――。
それは、あなた自身の価値観や目標によって異なります。
「まずは経験を積んでみたい」「不安を解消したい」
という思いがあるなら、気になる企業のインターンに積極的に参加してみるとよいでしょう。
反対に、「今は他に集中したいことがある」「企業研究は本選考でしっかり行いたい」
という人は、インターン以外の手段で自分の軸を磨くことができます。
就職活動は、どんな方法を選んでも正解のない世界です。
大切なのは、自分自身の選択に納得できるかどうか。
そして、その選択が「未来の自分にとって意味のある経験になるかどうか」を意識することです。
インターンに行っても行かなくても、自分の時間の使い方に意味を持たせられた人が、
結局は納得のいく就職をしていくのだと思います。
焦る必要はありません。
大切なのは、自分にとっての“正しい一歩”を踏み出すこと。
それが、やがて自信と成長につながっていくはずです。
文:丸山 智士(就活系X(Twitter):就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
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