2017/11/15 更新 トップの決断

【SAPジャパン代表取締役社長/福田譲氏】デジタル時代の到来を前に自己変革を断行

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トップの決断
ビジネス環境の変化に柔軟に対応し、エクセレントカンパニーとして名を馳せる企業各社の経営トップインタビュー。逆境または好機のタイミングにどんな経営判断を下し、成長を続けてきたのか? その打ち手の数々から、各社が大事にする価値観、行動理念を探ってみよう。

SAPジャパン株式会社
代表取締役社長
福田 譲氏

デザイン思考で「常識」を打破 ビジネスモデルの創出に挑む

 私たちSAPは、あらゆる業種におけるあらゆる規模の企業がより効率的にビジネスを行い、より的確なビジネス判断を行うためのさまざまなソリューションを提供する企業です。

 IoTやクラウド、機械学習やロボティクスなどのデジタルテクノロジーの進化を背景に、消費者やビジネスにおけるデジタル変革へのニーズが急速に進み、ERPと呼ばれる基幹業務統合システムを柱としてきたSAPのビジネスもこの変化に対応して大きく変わってきました。

 デジタル変革の例の一つが、マス・プロダクション(大量生産)時代から、マス・カスタマイゼーション(大量生産&注文生産)への移行です。

 例えば、スポーツ用品メーカーのアディダスが始めた『mi adidas』(マイアディダス)というネットサービスでは、事前に足形を登録したユーザーが、スマートフォンでシューズの色や形状、素材を選び、左右のサイズが異なる「1点モノ」のシューズを通常と同じ価格で注文できます。3Dプリンターを活用することで、きめ細やかなニーズに対応できるだけでなく、注文されてから商品を製造する体制を整えることができ、商品の在庫をストックしておく必要がなくなったのです。

 そして、その土台となるプラットフォームと、バックエンドで求められる複雑な処理を支えているのが、私たちSAPの製品群です。SAPの培ってきたノウハウであり、財産であるERPは、いうなれば経営の根幹となる「守りのIT」です。これに加えて、企業を取り巻く膨大なデータを分析、予測し、新たなビジネスモデルの創造を支援する『SAP Leonardo』(レオナルド)という新たなソリューションが「攻めのIT」として、第2の柱へと成長しつつあります。

 先に挙げたアディダスのプロジェクトは、このSAP Leonardoが可能にするデジタル変革の代表例と言えるでしょう。「世界がより良く動くよう支援することで、人々の生活をより良くする」。これはSAPグローバルのビジョンであり、SAPの企業活動の根幹でもあります。

「デザイン思考」を取り入れ、自らの経営を進化させる

 こうした変革のベースになっているのが「デザイン思考」と呼ばれるものです。デザイン思考とは、変化を前提に顧客目線でサービスを見つめ直し、制約にとらわれることなく代替案を考え、最適解を絞り込むためのフレームワークです。現在、多くの企業が注目し、マーケティングや商品開発などに活用されています。

 SAPは2010年以降、デジタル化時代のビジネスに適応するため、デザイン思考を経営に取り入れる決断を下しました。これによりERP市場の成熟化やクラウド新興企業の台頭によるビジネス成長の鈍化、イノベーションのジレンマを克服し、自らのビジネスモデルを変革することができました。

 その背後には、膨大なデータを高速に処理するインメモリーコンピューティングプラットフォーム『SAP HANA』などに代表される、優れた技術基盤、業種、業容、解決すべきテーマごとに最適化されたサービスとソリューション、さらに社内外に広がる豊富な人的ネットワークがあります。

 SAPはこうしたかけがえのない資産をもとに、複雑化する企業の課題や社会問題の解決につなげているのです。

真のグローバル人材を育てる『SAP Academy』

 SAPを支持してくださるお客さまは、「予算が余ったから」「安いから」という理由で我々の製品を選ぶことはまずありません。多くのお客さまは、我々にイノベーションのパートナーとなることを求め、我々もその期待に応えるべく日々研さんを重ねています。今、そして将来の当社に必要な人材像を挙げるなら、日本人ならではのホスピタリティーと世界の最新テクノロジーを使いこなす和魂洋才の精神、日本や世界をより良くしたいという情熱、ビジネスプロフェッショナルになりたいという強い意志を持つ人です。

 SAPには、若手社員を対象にした、MBAに匹敵する濃密な時間を体験させる『SAP Academy』というプログラムがあります。入社間もない若手を多様なバックグラウンドを持った集団の中に放り込み、半年間にわたって鍛え上げるのは、何よりも若手のポテンシャルに可能性を見いだしているからにほかなりません。

 グローバルな競争を勝ち抜くため最善を尽くそうとされているお客さまの数は、今後一層増えていくでしょう。ソリューションの質を左右するのは個人の能力であり才能です。私はSAPジャパンを、どの拠点よりも多くの優秀なタレントがひしめく組織にしたい。高い成長意欲と強い好奇心をお持ちの方の参加に大いに期待しています。

PROFILE
ふくだ・ゆずる/早稲田大学教育学部卒業後、1997年にSAPジャパンに新卒として入社。プロセス製造業の大手顧客を担当し、基幹業務統合システム(ERP)導入による業務改革、経営改革、情報化の提案活動に従事。2002年以降、素材・エネルギー、流通業界などの営業部長を務める。07年、新規事業を統括するバイスプレジデントに就任。ビジネスインテリジェンス、経営管理ソリューション事業のほか、買収先のビジネスオブジェクツ社日本法人の統合を指揮。2011年から複数分野で営業部門長を務め、14年7月、代表取締役社長就任。SAPジャパンのビジネス全体を統括している

【会社の沿革DIGEST】

●2011年6月 SAP HANA
高速データ処理を可能にするインメモリーデータ処理プラットフォーム『SAP HANA』を一般出荷
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●2013年12月 SAP Academy
米国カリフォルニア州サンノゼに、世界から入社3年未満の社員が集まる社内大学『SAP Academy』開校
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●2015年2月 SAP S/4HANA
『SAP HANA』を標準プラットフォームとした第4世代のERPシステム『SAP S/4HANA』を発表
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●2017年5月 SAP Leonardo
IoT、ビックデータ、機械学習、ブロックチェーンなどを含む統合ツール群『SAP Leonardo』が登場

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