2017/5/31 更新 トップコンサルタントが明かす成長論

【DTC代表執行役社長/近藤 聡氏】世界のエキスパートと肩を並べて、個の力とチームワークの双方を磨く

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トップコンサルタントが明かす成長論
成長を望む若者が、今選ぶべき仕事の条件とは何か? 優秀な若手ビジネスパーソンが切磋琢磨するコンサルティングファームの経営トップに成長の本質を聞く。

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
代表執行役社長
近藤 聡氏

早稲田大学卒業後、等松・トウシュロスコンサルティングに入社。1993年にトーマツコンサルティング(現デロイト トーマツ コンサルティング合同会社)に転籍。自動車業界を中心に、企業戦略、オペレーション改革、海外展開戦略の策定・実行支援など、クロスボーダーを含むプロジェクトを数多く手掛けている。2010年、代表取締役に就任。Global Consulting Executive Council の主要メンバー

「高度な学問的背景に基づき、倫理観をもって依頼人のために働き、彼らが抱える問題を解決して報酬を得る人」――これは、米国のある裁判で「プロフェッショナルな職業人」の定義として導き出されたものです。
 ここまで行き届いた定義を知っていたわけではありませんが、学生時代の私はプロフェッショナルと呼ばれる仕事に憧れを抱いていました。医師や弁護士、金融の世界で成功してウォール街を闊歩する人たち、自分の書いた記事で報酬を得るジャーナリストなど、自らの力で生きていける人間になりたいと望んでいたのです。

 そんな私がコンサルタントになった理由は2つ。1つ目は「組織の一員ではあるが、頑張れば個人として評価される仕事」だと思えたから。2つ目は、デロイト トーマツ コンサルティング(以下、DTC)が弁護士、会計士、税理士、技術や投資のエキスパート等、世界トップクラスの人材がそろう集団だったからです。
 ここに入れば、自分も必ず何かのプロになれると確信しました。

明快な評価とフィードバックで、自分の力量変化が分かる

 DTCに入ってからの私は仕事漬けの毎日でした。楽しくてしょうがなかったのです。コンサルタントはプロジェクト単位で仕事をします。「依頼人の抱える問題を解決するプロ」である以上、毎回異なる経営課題と向き合い、それを解決していかねばなりません。
「前回と同じ仕事」は一つとして無いし、無理矢理にでも脳をストレッチし続けないと務まらない。そうやってタフな仕事に取り組み続けていく中で、確実に成長を実感できる。しかも、一つのプロジェクトが終わるごとに、明快な評価とフィードバックが担当コンサルタント個人に返ってきます。

 コンサルティングのプロジェクトは長短さまざまで、2~3カ月のものもあれば、1年以上に及ぶものもあります。押し並べて捉えれば、一般の事業会社にいるよりも短いサイクルで自分の力量を評価してもらえるはず。評価が良くても悪くても、次につながる励みとすることができますから、モチベーションも高くいられるのではないでしょうか。

 改めて、プロフェッショナルの仕事を定義付けるのは、「再現性」です。
 アーティストならば、持ち前の才能を発揮して一度でも偉大な成果を上げれば存在価値があるとされるかもしれない。けれども、コンサルタントは一つとして同じ課題はない中で、高い成果を上げ続けなければいけません。知的好奇心の有無が毎回問われ、脳をストレッチさせながら課題に臨む必要がある。そこでは「再現性」と「知的持久力」が不可欠となるのです。
 そうした環境だからこそ、驚くほどのスピードで自分の能力が磨かれていく。それがプロフェッショナルの醍醐味であり、コンサルタントの面白さです。

 グローバル化やデジタル化、AIやロボティクスなどの進化によって、現代社会は劇的に変化していますが、どんなビジネスにおいても最重要とされる力は問題解決能力。その力を猛スピードで伸ばしていけるコンサルティングの仕事は、その後いかなるキャリアチェンジをしようとも、必ずその個人の可能性を広げてくれる。あらゆる職業で成功するための入口としても最適です。

 これらのテクノロジーの発展はビジネスを変えるばかりでなく、人間の働き方自体を変えると言われています。新しい技術や機械によって代替できるような仕事は、これから消えていくわけです。だからこそ「会社の看板」に依存しないプロフェッショナルへの成長がマストです。

技術革新で世の中は激変する。IQとEQの両方を持つこと

 ただし、問題解決のプロフェッショナルであるコンサルタントであっても、時代の変化は他人事ではありません。
 産業革命の頃に登場した機械が人間から奪った仕事は、労働集約的なものばかりでしたが、今起こっている変化では知的な仕事も機械が取って代わります。IQで可能な問題解決は、今後AIなどが人間よりも優れた結果を出していくでしょう。ヒトに問われる「知」はIQではなくEQ(心の知能指数)へとシフトします。
 単に「頭が良い」だけのプロフェッショナルは、依頼人から選ばれません。これからの時代に選ばれるのは、「あなたと仕事をして良かった」と依頼人から思われる存在です。

 実は、私自身のモチベーションの源もここにあります。一つのプロジェクトが成功して、数字的にも大きな成果が出れば、もちろんうれしい。でも、何よりうれしいのは依頼人である優秀な方々から「君のおかげで素晴らしい仕事ができた。次もぜひ一緒に」と言われること。
 大げさでも何でもなく、毎回こうしたセリフをもらえると震えが来るほどです。「知」はもちろん必要ですが、最後に問われるのは「人」としての価値なのです。

 誤解を恐れず言いますが、私は「DTCに雇ってもらっている」と思ったことは一度もありません。むしろ「自分がDTCを引っ張っていく」くらいの感覚でずっと過ごしてきました。
 独善的な発想でこう思うのではなく、「これくらいの覚悟と責任感がないとコンサルタントはやっていけない」と思うからです。

 依頼人の問題を解決し、「次もあなたと」と言ってもらうには、私個人の力だけでは到底及びません。デロイトに属する 25万人のプロフェッショナルの「知」を総動員して、初めて可能になる仕事です。世界25万人の力を使えるのですからこれほど使いでのある会社もありません。
 そこに感謝をしてもいますが、私が成果を出すことで彼らの評価もまた上がるのです。これからはチームワーカーでなければプロフェッショナルの使命は果たせないし、それに見合うだけのエキスパートが集まるチームを選ぶべきです。

 これからの時代を担う学生の皆さんには、組織に依存をするのではなく、独立心を持ちながらチームワークを実行し、「組織の力を使い倒す」ほどのプロフェッショナルになってほしい。私はそう願っています。

(取材・文/森川直樹、撮影/竹井俊晴)

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