2018/6/1 更新 世界を舞台にイノベーションを起こす仕事

【TECH TREND INTERVIEW/SAPジャパン】ERPベンダーの枠を超える変革を実現。SAPは「イノベーション共創企業」へ

  • SAPジャパン
  • トレンド
  • ビジネス理解

【TECH TREND INTERVIEW】世界を舞台にイノベーションを起こす仕事
技術進化が加速度的に進む今、企業各社はさまざまなビジネス変革に着手している。世界市場に大きなインパクトを与えるべく、新たなビジネスやサービスの創出に挑戦している企業4社の取り組みを通して、今後、自身を大きくストレッチしてくれる可能性のあるビジネスフィールドを見いだしてみよう。

SAPジャパン株式会社
バイスプレジデント チーフ・イノベーション・オフィサー
首藤 聡一郎氏

1999年、新卒で日本オラクル入社。ミドルウエア事業をはじめ、多数の新規事業立ち上げに携わる。2004年より、通信・公益業界担当ミドルウエア専任営業、ミドルウエア営業部長を歴任。2014年より、ビッグデータ&セキュリティ営業本部長、人事・人材ソリューション事業全体を統轄するゼネラルマネジャーを経て、15年7月に執行役員就任。18年1月、SAPジャパンに入社し、チーフ・イノベーション・オフィサーに就任

多くの人は、SAPを「基幹業務システムの世界最大手企業」と認識しているでしょう。しかし、長年IT業界の変遷を見てきた私の認識では、現在のSAPは「お客さまとイノベーションを共創する企業」。このミッションに共感したことが、私がSAPジャパンに参画した最大の動機です。

確かに、かつて当社の事業の柱として売上の9割を占めていたのは、ERPと呼ばれる基幹業務システムでした。しかし現在では、売上の6割がERP以外のサービスによって構成されています。なおかつ、6年前と比較して収益・利益・時価総額・従業員数の全てが2倍以上に拡大し、年平均では2桁成長が続いている。

つまり、SAPという会社自身がイノベーションを創出し、ビジネスモデルを変革してきた実績があるのです。だからこそSAPは、自らの体験を通して培ったノウハウを提供することで、クライアント企業のイノベーション創出に貢献できるという自負があります。

人・場所・思考プロセスへのこだわりが新たな価値を生む

では、イノベーションを起こすために、SAPは何を実践してきたのか。1つ目は、「人」を大事にすること。新しい価値を生み出すには、多種多様な考えや経験、個性を持った人の参画が不可欠です。よって、多様性(ダイバーシティー)を重視しています。

2つ目は、「場所」に投資すること。例えば、米国のシリコンバレーには、『Palo Alto Labs』という拠点があり、4000人のスタッフがイノベーションの創出に取り組んでいます。あえて本社のあるドイツから離れ、新たなイノベーションが活発に生み出されている地域に拠点を作ることで、スタッフが社内の常識や固定概念に縛られることなく研究や開発に集中できる環境を用意しました。

そして3つ目は、イノベーションを生み出す「プロセス」に着目したこと。もともとSAPは、基幹業務システムを使って企業内の業務プロセスを標準化し、業務改善を図ることを得意としてきました。このノウハウを応用し、イノベーションを生み出すための思考プロセスの標準化を実現したのです。このフレームワークは、現在では「デザイン思考」として広く知られています。

デザイン思考の特徴としては、「人間中心」であることが挙げられます。技術的な実現性や収益性はひとまず置いて、「人(お客さま)は何を必要としているのか」というニーズありきで考え、そこから問題を定義する。いきなり「答え」を探すのではなく、解くべき「問題」を見つけ出すのです。

さらに、まず試作(プロトタイプ化)してみるというのもデザイン思考の重要なステップの一つ。うまく行くかどうかは、やってみないと分かりません。だったら最初から完璧を目指さず、まずは試作を市場に出し、失敗も含めた気付きや学びを得て、それをもとに商品やサービスを改善するサイクルを高速で回すべきだという考え方です。

日本企業は、海外企業に比べてイノベーションを生み出す力が弱いと言われがちです。その原因は「失敗を許諾する文化」と「スピード感」の不足だと考えています。高度経済成長期の大量生産時代には「同じものを同じ品質で作ること」が良しとされ、「失敗しないこと」こそが最大の成功とされました。しかし今は、過去の成功体験の延長線上で企業が収益を伸ばすのはほぼ不可能です。

大手自動車会社でさえ、「自動車メーカーではなく、モビリティーサービスのプラットフォーマーを目指す」と宣言するほど、どの企業も産業の垣根を越えた新しいビジネスモデルへの変革が求められています。これほど変化の激しい時代に、「完璧に仕上げてから新商品を発売しよう」という姿勢では、市場のニーズに追い付けません。デザイン思考に基づき、「失敗してもいいから、スピード感を持って試してみること」が必要なのです。

SAPの強みを結集した『SAP Leonardo』

お客さまのイノベーション創出をサポートするため、2018年からSAPでは『SAP Leonardo』というソリューションブランドの本格展開を進めています。デザイン思考での問題提起や、それに対するコンサルティングサービスに加え、IoTやビッグデータ、AI、ブロックチェーンなどのテクノロジーをクラウド型プラットフォーム上で統合することで、速やかなイノベーション創出の実現を支援するソリューションです。

基幹業務システムで培ったノウハウを活かし、クライアント企業の業務プロセスに組み込みやすいようにあらゆる技術を融合させることで、スピーディーに価値を発揮できる。これが私たちの強みです。

この20年来、日本の名目GDPは円換算でわずか3%程度という低成長が続き、中国や欧米などに大きく後れを取っています。直近の3年ほどでは、日本企業の経営層の危機感も今までにないほど高まり、「一刻も早くイノベーション創出に向けた取り組みをしなければ生き残れない」と真剣に考えるようになりました。

その結果、「お客さまとイノベーションを共創する」というミッションを掲げるSAPへのご相談は急増しています。クライアントのニーズと、私たちのミッションが重なった今だからこそ、実際にイノベーションの創出に取り組む醍醐味を感じることができるはずです。ミッションの実現を成し遂げるために、リーダーシップを発揮していくことができるタイミングだと思います。

これから当社に飛び込んでくる若手社員には、信念を持っていてほしい。曲げられない信念を貫き通すために、現実との差を埋めていく努力ができることも大切です。

一方で、先ほどお話しした通り、イノベーションを生み出すには多様な経験やセンスを持つ人が必要です。なので、生意気なくらいの個性と元気を持っている人を、SAPは求めています。私たちの世代とは全く異なる視点や発想を持った若手社員が、どんなイノベーションを生み出してくれるのか。大いに期待しています。

取材・文/塚田有香 撮影/竹井俊晴

合わせて読みたいこの企業の記事

【SAPジャパン】常識や「あるべき論」を捨て去り、「理想論」から新たな価値観を知る
【SAPジャパン代表取締役社長/福田譲氏】デジタル時代の到来を前に自己変革を断行


企業情報

SAPジャパンの企業情報

  • type就活
    公式アプリはこちら
  • Google Play で手に入れようAppStoreで入手

行きたいイベントやセミナーに
簡単にエントリー

type就活エージェントを利用する
  • type就活とは
  • よくあるご質問

就活関連サービス

  • type就活エージェント
  • 東京就活キャンプ

お知らせ