2017/11/1 更新 ビジネス編

【デロイト トーマツ コンサルティング代表執行役社長/近藤 聡氏】世界150カ国を超える拠点網と、デジタル部隊の組織力で課題を解決する

  • デロイト トーマツ コンサルティング
  • 経営層

コンサルティングファーム 3つの「戦略」シフト
【ビジネス編】

目まぐるしく変わるビジネス環境を背景に、クライアント企業の経営変革を担うコンサルティングファーム各社のビジネス領域も拡大しつつある。各社が手掛ける案件の変化と、クライアントニーズに対応するための戦略について経営ボードにインタビューした。コンサルティングファーム各社が挑む”自社変革”に注目してみたい。

デロイト トーマツ コンサルティング

代表執行役社長
近藤 聡氏

世界150カ国を超える拠点網と、デジタル部隊の組織力で課題を解決する


――企業を取り巻く経営環境は刻々と変化しています。2000年代と2010年代では、どのような変化があったとお考えですか?

 はっきりと、潮目が変わったのは、やはり2008年のリーマンショックでしょう。それ以前は、経営戦略の見直しや企業再生など、ドメスティックな経営課題の解決依頼がほとんどでしたが、リーマンショック以後は、生産拠点の海外移転、新興国市場の開拓、クロスボーダーM&Aなど、グローバルな経営課題が大半を占めるようになりました。さらにここ数年は、AI(Artificial Intelligence)やIoT(Internet of Things)、RPA(Robotic Process Automation)など、最新のデジタルテクノロジーが生み出す成果を、いかに自社の成長戦略に取り込むべきかについて、頭を悩ませている企業が増えています。

 今、日本企業は少子高齢化による労働力減少と国内市場の縮小、海外や異業種からのライバル出現、テクノロジーの急速な進歩とコモディティ化と向き合いながら、ビジネスのグローバル化とデジタル化に取り組んでいるのです。

――貴社自身はこうした顧客の期待に対して、どのような体制で応えているのでしょうか?

 デロイト トーマツ コンサルティング(以下、DTC)は、グローバルで24万人以上の人材を抱える、デロイト トウシュ トーマツ リミテッドのメンバーファームです。150カ国以上の国と地域に拠点を構え、現地のビジネス事情に詳しいコンサルタントと協力しながら、国内同様のスピード感でプロジェクトを遂行できるのは、当社の大きな特徴の一つです。

 また、デジタル化への対応についても、07年に立ち上げたデジタルコンサルティングの専門組織『Deloitte Digital』が中心となり、シリコンバレーやイスラエルにあるテクノロジー企業、研究機関と顧客との橋渡しを行うなど、オープンイノベーションの推進をリードし続けています。さらに日本独自の動きとしては、目的特化型の社内カンパニー『デロイト エクスポネンシャル』を通じて、欧米に比べて立ち遅れている基幹システムやバリューチェーンのデジタル化推進、業種や官民、国境を越えたエコシステムの創出、アジャイル型の開発手法を採用した迅速なビジネスプロセスの実装にも取り組んでいます。つまり我々の強みは、インダストリーやデジタルテクノロジーに精通した各国のコンサルタントと協力し、顧客が抱える課題に対峙できる点にあると言えるでしょう。

――コンサルティングビジネスの醍醐味について聞かせてください。

 コンサルタントには、常に顧客の期待値を超える成果が求められます。そういう意味では、顧客から「またあなたに依頼したい」と言っていただけるような成果を残すことが、コンサルティングビジネスの醍醐味であり、コンサルタントのやりがいです。こればかりはどんなに時代が進もうとも変わることはないと思います。

――時代の要請に応え続けられるコンサルタントになるためには、どのような素養や能力が必要でしょうか?

 顧客の経営改革のために、処方箋を書くだけのコンサルタントは過去のもの。今後ますます、顧客と共に知恵を絞り、汗をかくことをいとわないコンサルタントが求められるようになるでしょう。

 現在はまさにビジネスの転換期。各業界にトップ企業は存在するものの、不動のポジションを獲得したと言い切れる勝者はいまだ存在していません。先行きが不透明で、何が正解か分からないからこそ、顧客と共に新たなビジネスモデルを創造しようという強い意欲を持ったコンサルタントが求められるのです。

 今後は、多岐にわたる分野の専門家と協力し、一つの解決策を生み出す局面が増えていくでしょう。協業を好み、知識やアイデアをビジネスに転換できるプロデュース力を持つコンサルタントは、今以上に活躍できるはずです。

――素養を磨き、顧客の期待に応えるには、どうすべきとお考えですか?

 ビジネスのリアリティを目の当たりにしてもくじけることなく、顧客の成功、そして自らの成長に向けて、一つ一つの仕事で着実に成果を上げることでしょうね。ビジネスの普遍性や構造を学ぶには、コンサルタントほど適した職業はありません。仕事を通じてキャリアの選択肢も広がりますから、たくさんの場数を踏み、迫力のあるコンサルタントを目指してほしいと思います。

PROFILE
こんどう・あきら/1988年に早稲田大学商学部を卒業後、等松・トウシュ ロス コンサルティングに入社。93年にトーマツ コンサルティング(現・デロイト トーマツ コンサルティング)に転籍となる。自動車、通信、メディア業界を中心に、企業戦略、オペレーション改革、海外展開戦略の策定・実行支援など、クロスボーダー案件を含む数々のプロジェクトを手掛け、2010年10月に代表取締役社長に就任。14年9月からデロイト コンサルティング アジア・パシフィック 地域代表も兼務する。Global Consulting Executive Council の主要メンバーでもある

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