この記事のポイント
・GDで大事なポイントがわかる
・会話例付きなので、具体的なイメージがわく
こんな方におすすめ
・GDをやったことがない・経験が少ない
・選考の場で何を発言していいかわからない
・GDの進め方について体系的にまとまっている記事を読みたい
こちらの記事は『その2』になります!
▼GDやってみた!~売上向上施策編・その1~はこちら
>>>その1を見る!
お題:LUUPの売上向上施策を考えて下さい
参加者:就活生N、就活生K、就活生S、就活生R
時間:30分
※今回はオンラインで実施
その1の記事で、
”前提確認は定数、現状分析は変数、課題特定は動かしやすい変数を考えます。”と紹介しました。
現状分析のパートで洗い出した動かせる要素の中から、
最もインパクトのある変数は何か、主体が解くべき課題は何か、根本的な課題解決となる課題は何か、
こういった観点で課題を一つに絞り込みましょう。
施策立案パートで、良い施策が思いつかないときは、
たいていの場合、課題が特定できていません。
グループディスカッション(GD)がうまくいかなかったときに、「いい施策が思い浮かばなかった」と振り返るのではなく、
「本質的な解くべき課題は何だったんだろう」と振り返ることができるといいですね。
それだけ課題特定がグループディスカッション(GD)で重要なパートであるという事をお伝えしたいです。
では、type就活インターン生による実例を読んでみましょう!
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改めて、以下が実例になります!
K「私は、使わない層→使う層 へするということが大事だという解釈なんですけどどうでしょうか?」
(Kさんは書記として、ここまでの議論の流れをまとめようとしています。メンバーと解釈のずれが起きていないかの確認をしていますね。)
N「それだと結局一時利用に留まっちゃうから、あまり収益性としておいしくなくて、どっちかというと常用利用ができるようなサービスにした方がいいんじゃないかって私は思っていました。あと、使わない理由が、結構”見た目”, ”金額”, “法律”とどうしようもない理由かなと思うんですよね。」
(Nさんは、ターゲットを絞る際に、根拠を複数提示して意見を出してくれていますね。根拠のない発言は意見ではなく、感想になってしまいますので注意しましょう!)
S「では、ターゲット層は『使ったことがあるけど、リピートしてくれていない層』に絞りましょうか。」
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S「では、改めてですが、常用したいユーザーをもう少し深掘りましょうか。」
R「正直、そこを考えるのは結構しんどいかなと思っていて、通勤通学者を考えるとベッドタウンから首都圏への移動を考えた時に誰が使うのかがよくわからないんですよね。」
N「確かに、ベッドタウンだとちょっと遠すぎるかなって思いますね。首都圏事情は全然わからないんですけど、ある程度近くに住んでるような若手社員とかを想定していました。」
R「なるほど、独身寮とか近隣の借り上げ社宅とかですかね。」
(RさんとNさんの間で想定している人のズレが生じていましたね。Rさんの発言がなければ、グループ全体の議論がズレてしまいそうでした。Rさんはこの発言で議論の具体的な部分を理解し、グループ全体としても具体を詰めることができました。)
S「うーん、じゃあそういった層の人がどうしたら通勤で常用したくなりますかね。自分はどうなったら常用するんかな...。」
K「自分なら、微妙に歩くっていう移動の部分をLUUPで代替できるのであれば、常用したくなるかもしれないです。」
(Sさんの「自分はどうなったら...」というパスのおかげで、Kさんは”自分事化”して発言することができました。)
S「家から駅まで行って、電車で移動して、駅から会社まで通勤する中で微妙に歩くところ。家 to 駅, 駅 to 会社の歩くところをLUUPで代替できないかを考えていきますか。」
N「私は家 to 駅だと思います。理由は、自転車で駅まで行ってる人たちを狙えるのかなって思うんですよね。」
S「Luupが解くべき課題はそういった利用者が利用しやすいような拠点を適切に設置できてないということになりますかね。」
N「とすると、利用者が感じる課題感は、自宅~最寄り駅間の長い徒歩移動があるのに自宅近くにLUUPポートがないこと。Luupの課題はそのニーズに応えられるようなLUUPポートを配置できていないこと。利用者・主体の観点から解くべき課題が見えてきましたね!」
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いよいよラストのパートに入ります!
しかし、課題特定のパートでお伝えしたように、”クリティカル”な課題が"1つ"取り上げられていれば、施策立案パートはサクッと終わるはずです。
実際、今回のインターン生による実例でも2~3分ほどしか時間をかけていません。
グループディスカッション(GD)の質は課題特定までほぼ決まるといっても過言ではありません。
このパートで重要なのは【課題の解決策として施策を出すこと】です。
施策立案パートで急にアイディアベースの施策を出してしまうと、ここまでの議論が水の泡になってしまいますし、個人としても評価されない立ち回り方となります。
「この課題を解決する策としては、○○という施策が挙げられると思います。なぜなら、◇◇で~...」というように、ここまでの議論に乗って、論理的に、根拠を持って、施策を出していきましょう。
また、施策はできるだけ1つに絞りましょう。
複数の施策が出てきた中から、”実行可能性”・”インパクトの大きさ”・”費用対効果”といった評価指標を用いて、施策を1つに絞るとよいでしょう。より説得力がある、より根拠のある施策になっていると選考官の方に評価されることでしょう。
N「利用者が感じる課題感は、自宅~最寄り駅間の長い徒歩移動があるのに自宅近くにLUUPポートがないこと。Luupの課題はそのニーズに応えられるようなLUUPポートを配置できていないこと。利用者・主体の観点から解くべき課題が見えてきましたね!」
S「とすると、LUUPのステーションを駅とかに新たに設置するってことになりますかね?」
K「駅側じゃなくても、家側。例えば、マンションとかにステーションを設けるという事も考えられますよね。」
S「不動産会社と提携するって感じですよね。他には、コンビニと提携もありますかね。」
N「そうですね。駅にも家付近にもLUUPの拠点があれば、今まで駅に月極の駐輪所持ってた人がLUUPに代替されるっていうだけですよね。」
K「確かに、私たち大学生が駅から大学に行くまでの間に、社会人が駅まで自転車や歩いて通勤してる人たち居ますもんね。」
S「ニーズが多いところ、ターゲットが多いところってどこになるんですかね。一駅当たりの抱えている人数が多いところに置いたら市場大きいですよね。」
N「始発駅!始発駅 to 各社会人の家!」
S「ひいては、始発駅 to 各大学生の家で通学者の層も取り込めたらより良いですよね!いい施策になってきましたね!」
R「もうあと2分くらいなんで結論出すフェーズに入りたいですね。」
K「具体的には、不動産と契約するってことですかね?それともコンビニ?」
S「コンビニがいいと思ってて、始発駅のコンビニって駐車場が広くて土地があり余ってるイメージなんですよね。LUUPの拠点を設置することで、手数料が入ってくるのであれば契約してくれるハードルが不動産より低いと思うんですよね。」
K「不動産とコンビニのステークホルダー側にしても、コンビニの方がうまみあると思います。ついでに、コンビニを利用してもらえるというメリットもあるので。」
S「いいですね。結論出ましたね!」
R「もう残り5秒ですね。発表者決めてなかったんですけど、どうしましょうか?」
K「議事録とってたので、僕やります!」
S・N・R「ありがとうございます!!」
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グループディスカッション(GD)での発表の大原則を2点お伝えします。
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Kによる発表
「私たちのグループでは、LUUPの売上向上施策として、
結論『始発駅付近のコンビニと拠点契約を結ぶ』ということを提案します。
この結論に至った背景は、LUUPを利用するまでの過程として、認知してない層→認知してるけど使ったがことない層→使ったことある層→リピーターといった形でそれぞれの観点で現状を分析してみました。
その中で、1番課題点があるのは、”使ったことあるけど、常用してくれていない” ところだと考えました。
リピーター、つまり、常用する人は通勤通学で使っている。
では、通勤通学で利用してもらうために、LUUPの『ピンポイントで行ける』という強みをどう生かしたら良いかを深掘っていきました。
家から会社までの道程を考えた時に、家から駅の微妙に歩かなければならないというところをLUUPで代替してもらいたい。
そして、そのニーズが多分にあると想定される、主に始発の駅付近に広がるコンビニに対して拠点契約を結ぶという施策を考えました。
この施策は、家の近くのコンビニから始発の駅にピンポイントで行ける、それでドア to ドアの距離を短くするという形で利用者の顧客体験の向上を目指した施策となっていると考えます。
また、ステークホルダーであるコンビニも拠点を置くことで、ついでに立ち寄ってもらう機会が増えると想像できます。
こういった形で、利用者にも、コンビニにも、そしてLuupにもメリットがあると考えています。
以上になります。」
グループディスカッション(GD)において大切なのは
・議論前に役割分担、時間配分を決める
・グループでの認識統一を常にとる
・現状分析では漏れなくダブりなく、浅く広く考える
・現状分析後に課題は一つに絞る
・課題の解決策として施策を出す
・発表は時間内に、要点を伝える
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