2023/5/10 更新

インターンシップで体感する

コンサルタントの仕事の本質

コンサルタントとして働く醍醐味とは何か、各社で経験できる仕事や得られる成長はどう違うのか。インターンシップ参加を経て、コンサルティングファームへの入社を決めた先輩たちの体験談をのぞいてみよう。

デロイト トーマツ サイバー

サイバーセキュリティのリスクを「見える化」し
クライアントの成長戦略の阻害因子を取り除く

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サイバーアドバイザリー
コンサルタント
武岡 悠

東京理科大学理学研究科応用物理学専攻を修了。在学中にITに興味を持ち、サイバーセキュリティの将来性に強く引かれ、2021年4月にデロイト トーマツ サイバーへ入社。コンサルタントとして大手グループ企業のセキュリティ向上に従事

大学院まで物理一筋だった私は、研究者になるよりも新しい道で可能性を広げたいと思い、就職活動を始めました。しかし、当初は社会人が何をしているのか分からず、このままの状態で就職し、限られた世界しか見られないことに不安を感じていました。いろいろな職業を知るうちに、幅広い業界や企業に関わりながら、やりたいことを見つけたいと思うように。その条件に一致したのがコンサルタントでした。

デロイト トーマツ サイバー(以下、DTCY)を知ったのは、就職活動中に参加した合同説明会です。数あるコンサルティングファームの中でも、サイバーセキュリティに特化したDTCYは異彩を放っていたように思います。あらゆるビジネスにIT技術が活用される今、セキュリティの知見は必要不可欠であり、この分野で強みを磨くことは自分の市場価値向上に直結すると感じたため、サイバーセキュリティについてもっと知りたいと思い、インターンシップに参加しました。

インターンシップでは、クライアント企業の資料から課題を抽出し、企業へのヒアリングを行った後、ソリューションを提案するグループワークに参加しました。サイバーセキュリティの知識が無かったため、そもそも理解が及ぶのだろうかと不安でしたが、専門知識が無くても分かる領域で役割分担をしながら取り組むことができたので問題ありませんでした。ワークを通じて感じたのは、コンサルティングにはクライアントとのコミュニケーションが重要であるということ。インターンシップ参加前は、コンサルタントはスマートにプレゼンテーションをして、一気に課題を解決していくイメージがありました。しかし実際は、資料だけで読み取れない情報をクライアントにヒアリングしたり、施策を提案した後もクライアントと議論を重ねたりして、やっと解決まで導けるのだと分かったのです。華やかな部分だけではなく、地道な工程の積み重ねが必要だと気付いたことで、現実味が増し、一層コンサルタントになりたいという意欲が高まりました。

サイバーセキュリティのプロフェッショナルとして
経営や事業の戦略まで深く理解し、課題解決まで支援

就職活動では他の企業も見ていましたが、最も興味を持ったサイバーセキュリティに確実に関われることと「人」が決め手となりDTCYを選びました。選考を通じて出会った社員の方々はフランクなだけでなく、会話の端々に仕事への情熱を感じられました。仕事のやりがいの大きさを伺うことができ、こんなに熱意のある人たちと一緒なら、楽しく働けるだろうと具体的にイメージできたことが大きかったです。

研修後、最初に担当したのはグローバルのセキュリティ法規制の調査でした。法規制がクライアントに与える影響や、対応についての検討がメインです。サイバーセキュリティについては研修で基礎を習得したものの、日々進化する技術や法規制に対して理解が及ばないことも多々あり、先端技術を扱い、誰よりも理解しなくてはいけない大変さを実感しました。

2年目には、クライアント企業へのサイバーセキュリティ訓練の企画を担当しました。クライアントの就業環境を調査した上で想定されるサイバー攻撃を洗い出し、有事の際に各部署がどのように対処すべきかの訓練を行います。大規模なサイバー攻撃を想定した1日がかりのシナリオを組み、それを基に各部署がリアルタイムでミーティングをしながら対応の訓練をします。対応に成功した場合、失敗した場合、あらゆるシーンを想定するため、膨大な準備が必要でした。また、開催にあたりクライアントの部署間で意見が対立するなど想像以上に人の調整にもパワーがかかりました。各部署と対話しながら意見を擦り合わせることで、研修と訓練は無事成功。クライアントからの評価も高く、規模を拡大してプロジェクトの継続が決定しました。現在は、グローバルに展開する大手企業のセキュリティ向上プロジェクトに合流し、より裁量の大きな役割に挑んでいます。

IT技術がビジネスの成長に欠かせない今、サイバーセキュリティは企業の資産やブランドの損傷を回避する「守り」にとどまらず、経営や事業戦略などの「攻め」にも大きく影響します。しかし一方で、知識を持たない多くの方にはリスクや影響範囲がイメージしにくいことも事実。「見えないリスク」を具体化し、対策を講じることでクライアントのビジネスを成長させることが今の私に求められる役割だと考えます。今後もデロイト トーマツ グループの経営コンサルや会計士と連携しながら包括的にクライアントの力になりたいです。

インターンシップでは、最前線で活躍する社員と共に、コンサルタントの一連の業務に携わるリアルなプログラムを開催

入社後3年間でより実感!コンサルタントの仕事の本質

世界各国で展開される
法規制調査で知識を磨く

法規制の変化に伴いクライアントが対応すべきことを説明するための資料を作成。進化し続ける先端技術の知識を扱うには、継続的なインプットとアウトプットが大切だと感じました

サイバー攻撃に備える
全社的な訓練を企画

クライアントへの説明や提案を経験。相手の知識量や目線に合わせて、伝えることの難しさを実感。常に理解度を確認しながら、臨機応変に対応していくスキルが磨かれました

大手グローバル企業の
セキュリティ向上に貢献

グループ全体のセキュリティレベルを上げるという抽象度の高い目標に対し、自分がやるべきことを考えて具体策に落とし込みます。答えがない中で、最適解を出す難しさに直面しています


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