仕事で視点が上がった瞬間
多様な仕事、働き方の選択肢が存在する今、納得感のある仕事人生を送るためには「やりがい」や「事業への共感」が欠かせない。では、各社で働く先輩社員はどのようにして「共感できる会社」を選び、働く意義を何だと捉え、その場所でどのような成長を遂げているのか。後悔のない職場選びを成功させるためのヒントを探る
アビームコンサルティング
戦略立案・構想策定から、業務改革・設計、システム開発・導入までの全領域を手掛けている。日本最大級の規模を誇り、日本発、アジア発のナンバーワングローバルコンサルティングファームを目指す
自分の成すべきことに気が付き
要望+αの価値提供ができるように

シニアコンサルタント
慶應義塾大学商学部にて、マーケティングや消費者行動論を学ぶ。大学卒業後、2019年にアビームコンサルティングに入社。3年目にシニアコンサルタントに昇格、金融業界を中心に課題解決に取り組んでいる
初めて担当したのは、アビームでは前例のないデータマネジメントプラットフォームの導入プロジェクトで、データを活用した広告配信戦略の立案と実行です。少人数体制だったため、お客さまとの折衝も担当しました。入社間もない私は、お客さまの依頼に対応するだけで精いっぱいでした。その時、一緒に働いていた上司のダイレクターから「コンサルタントたるもの作業者になってはならない」と言われました。
言葉の真意を理解し、体現できたのは、二つ目のプロジェクトの時です。参加当初は、会議での発言も少なかったことで、存在感もなく、お客さまから信頼を得られない状況でした。そこで、まずはどんなささいなことでも発言し、コミュニケーションを取ろうと考えました。お客さまの研修に参加した際に、積極的に質問したことで、室長から認めてもらえ、徐々に会議でも自分の意見を発言できるようになりました。その後はお客さまの要望をしっかり聞き、その要望に対し、コンサルタントとして+αの付加価値を付けてアウトプットするようにしました。次のプロジェクトでは、モバイルアプリ設計の際に、PowerPointを用いてデザインや画面導線の確認を行っていましたが、お客さまからすると、実際の操作感が分かった方がイメージしやすいと考え、自分自身でツールを探し、上長に相談の上、ツールを導入、モックアップを作成しました。その結果、早い段階で細かい箇所のすり合わせや追加の要望をヒアリングでき、スムーズに、かつ満足いただけるサービスを作ることができました。
自己分析を繰り返し行い価値観の解像度を上げる
こうした考え方や行動の変化により「瀬戸口さんと一緒にこのサービスを大きくしていきたい」という言葉をお客さまから頂けるまでになりました。要求に応えるだけでなく+αのアウトプットをすることを、常に意識して取り組んでいます。
お客さまへの価値提供は、知識がなくてはできません。アビームは業務だけではなく、興味のある分野で社内活動にも参加することができ、知識を得る場が広がります。私はグローバル社員とのコミュニケーション促進を目的とした社内SNSの展開やクリエイティブスキルの獲得機会の提供など、プロジェクト以外のこともチャレンジしました。アビームは、プロフェッショナルが集う専門家集団だからこその知の宝庫です。学ぶことが多いと感じます。
入社後わずか3カ月で顧客折衝を任せてもらえること、興味のある分野に積極的に参加できる機会があること、自分でソリューションを見つけ出し顧客に提案できることなど、就職活動時に描いていた、多くの知識を吸収して成長したいという私の社会人像に近づく環境がそろっていると実感しています。こうした企業に出会えたのは、自己分析を深く行い、自分の価値観を明確にしたからこそだと思います。不確実な未来ではあるものの、それでも20年後や30年後に自分が何をしていたいのか定めること。そしてその目的を成し遂げられる企業を選ぶことが、自分の将来を切り開くきっかけになるのではないでしょうか。