仕事で視点が上がった瞬間
多様な仕事、働き方の選択肢が存在する今、納得感のある仕事人生を送るためには「やりがい」や「事業への共感」が欠かせない。では、各社で働く先輩社員はどのようにして「共感できる会社」を選び、働く意義を何だと捉え、その場所でどのような成長を遂げているのか。後悔のない職場選びを成功させるためのヒントを探る
バンク・オブ・アメリカ
米バンク・オブ・アメリカ・グループの日本法人。グループ全体では20万人を超える従業員を擁し、事業会社、金融機関、政府機関など、日本を代表する法人顧客に向けた各種金融サービスを提供している
受け身の姿勢から自らの発想で
グローバルプロジェクトを導く存在に

Vice President
2016年慶應義塾大学文学部を卒業後、バンク・オブ・アメリカに入社。入社後は外国債券営業部に配属され、17年から現在の金融法人営業部に転属。地方金融機関を主なお客さまとし、投資効率を向上させるさまざまな金融商品を提案している
入社後は米国債や欧州債などの売買を担当する外国債券営業部に配属。思い返せば、商品知識を付け、任された仕事をクリアするのに必死という状況だったため、受け身の姿勢で働いていたように思います。上司からの提案を受け、2年目からは金融法人営業部に転属。再び商品知識を身に付けるのには苦労したものの、外国債券だけでなく多様なオプションを駆使した商品を提案できるようになり、自らの提案によってお客さまのご期待に応えられる場面も増えていきました。成功体験を重ねるうち、新たな取り組みによってお客さまに貢献したいという思いを抱くように。そんな時、先輩に相談して浮かび上がったのは、とある新商品の企画です。
多様化しているお客さまのニーズにお応えするため、当社のデリバティブ商品の拡充が急務だった2020年。私はいかなるお客さまの要望にもお応えできる存在でありたいと思い、全社的な新商品の企画に手を挙げました。当時入社5年目の私にとっては大きな挑戦でしたが、先輩の後押しもあり、思い切って飛び込めました。デリバティブ商品の深い見識をもとに商品企画を行うため、東京、香港、パリ、ニューヨーク拠点のメンバーをチームアップして世界中のノウハウを結集させたことも功を奏し、無事お客さまにご納得いただける商品が完成。苦労も多い取り組みだった分、完成時にはかつてない喜びを感じました。この経験を通じ、主体的に行動することの大切さや、世界中に優秀な人材を抱える当社の存在意義、影響力の大きさを実感しました。
効率性を重視するのではなく
対話に多くの時間を割く
当社の優秀な人材をつなげば、他社にはないバリューを提供できる。そのように確信して改めて感じたのは、お客さまのニーズを仲間たちに正しく伝達していくことの重要性です。お客さまのニーズを引き出せるのは、プロジェクトの先頭に立つ営業の私しかいません。私がニーズを誤った形で受け取ってしまえば、優秀な人材がそろっていても見当違いの提案となってしまいます。だからこそ、お客さまに自ら働きかけニーズをいち早くつかむこと、メールや電話、訪問などあらゆる手段を使ってコミュニケーションを取り、認識の齟齬がないように心がけることを、より強く意識するようになりました。
こうして私が自身の成長や影響力を強く感じられる当社の仕事に出会えたのは、就職活動時、長い時間をかけ、自分と会社の親和性を慎重に見極めたことが大きなポイントだと思います。私は多くの内定獲得を目指し、効率性を重視するのではなく、企業に多くの時間を割いてコミュニケーションを取ってもらうことに注力していました。だからこそ、自分の在り方そのものを評価してくれる当社に出会うことができたわけです。30分話すよりも1時間話す、2人に会うよりも10人に会う。多くの時間を割き、じっくりと向き合うことにより、自分が本当にフィットするフィールドに出会えると思います。